ウプサラ・ロンドン

2008年12月17日

今日は、およそ2ヶ月間のスウェーデン・ウプサラ在住が終わり、ロンドンに帰る日だ。別にいろいろと物を買ったわけでもないのに、なにかと荷物が増えた。小さめのスーツケース1個、大きなリョックを背負って、さらにノート型パソコン用のリュックを持つ。良い運動になる。生憎ウプサラの天気は小雨で低い雲が空を覆う。英国航空(BA)運航の飛行機の出発時刻は午後3時で、時間に余裕を持たせ11時にアパート・ホテルから出てウプスラ駅前まで歩いたら40分ほどかかった。ウプサラの町には坂が多い。空港行のバス801番に乗ってさらに約40分で、ウプサラとストックホルムのほぼ中間点になるアーランダ空港の第2ターミナルに到着する。

アーランダ空港には「第1ターミナル」がなく、2〜5あり、第2ターミナルは結構小さい。どうやら主にワンワールド加盟の航空会社用のターミナルみたいで、英国航空以外にもフィン・エアーやイベリアなどが就航している。保安検査を過ぎると搭乗口が幾つかあり、店は免税店1軒、スウェーデンの特産品を売る店が1軒、新聞や本の売店と軽食を揃えているカフェがある程度だ。鮭などの海産物もあるが、冷蔵の必要性がない、ヘラジカとトナカイのパテを1缶ずつ買う。外を見ると、暗くなり始めているし、鬱陶しい雨だ。

連合王国はシェンゲン協定に加盟していないので、出国検査がある。もう有効期間が1年を切ったパスポートには、多数の連合王国入国とシェンゲン出入国スタンプが捺されている。また過去のドイツでの滞在許可証なども貼ってある。一度11月にロンドンに5日間ほどアムステルダム経由で帰ったため、シェンゲン入国はアムステルダムだ。説明することもなく無事出国した。これだけ多くのスタンプがあれば、怪しまれるのではなく、信用されるらしい。

「出国」した後には店は全くなく至極簡素。前回来たときの飛行機は比較的大きな767型機だったが、今回は320型機で、見える限りヒースローで乗り継ぐ乗客が多い模様で満席だった。BAの席は革張りの雰囲気を演出しているが、傷が目立ち仇になる。座り心地も良いとは言い難く、各座席のテーブルとは別に、スコップ形状の飲み物用の小さなテーブルが肘掛けの先端にある。アイディアとしては悪くないが、たたでさえあまり場所のない所にあり、肘掛けも固定されているので、窮屈に思えてしまう。

ストックホルムからロンドンまで南西なので、沈みゆく太陽を追いかけているため、前方の空が赤く雲は黒い。スウェーデンからまずデンマーク・コペンハーゲンの北まで直線で、そのあとオランダ・アムステルダム近くまで飛び、ロンドンへ向かいまた方向を変える。忙しい航路なのか飛行機雲があり、平行しながら航行する。2時間を少し超える程度の飛行時間なので、本を読んだり、機内誌に目を通したり、出されるとつい食べてしまう機内食を食べたり、入国カードを記入したりするとそう長くもない。

前回同様に飛行機の右の窓際の席を選んだ。空気が澄んでいるのか、今日はロンドンの夜景が鮮やかで、ピカデリー・サーカスの広告まではっきり見えた。