ロンドン日記:ウィンブルドン観戦(大会3日目&5日目)

2011年6月26日

ウィンブルドン・テニス選手権は2週間に渡って行われる。最初の数日間は多くのコートで試合を観戦することができるので、飽きることがない。近くに住んでいることもあり、2回ウィンブルドンに行ってみた。テニスは実際に会場で観た方がテレビより迫力がある。違うのは例えば球の動きを追うことができること。

 

6月22日 | 午後5時以降の入場券

ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月22日|列に並ぶと渡される整理券
ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月22日|入場券:午後5時以降だと14ポンドとなる。通常は20ポンド。
上:整理券|列に並ぶと渡される
下:入場券|午後5時以降は14ポンド

ウィンブルドンの会場では、限られた数のセンター・第1・第2各コートの座席の当日券、そしてまた数千人分の入場券が販売される。入場券は初日から7日目まで20ポンド、しかし午後5時以降入場の場合は14ポンドと幾分か割り引かれる。第3〜19コートの試合を観ることができる。センターと第1コートの試合開始時間は午後1時で、その他のコートでは正午に試合が始まる。そして通常午後8時過ぎまで試合が続くので、3時間ほどは試合を観戦できる。なお、センター・第1・第2コートの指定席券は一日有効で、そのコートで行われる全試合を観ることができる。そのため、一試合あるいは二試合が終了した時点で帰る人もいる。その場合、出口で券のバーコードが読み取られ、その席は再販される。これを狙う人も多くいる。時間と根気さえあれば、少しはセンター・第1あるいは第2コートの試合が観られる。

この日の朝から昼過ぎまで断続的に雨が降っていて、出足が鈍かろうと思い、午後5時少し前に会場へと向かった。まず、列の最後尾に行くと、番号の記された整理券が配られる。特に長く待つこともなく、整理券が確認され、空港のように荷物をX線検査機に通し、人は金属探知機を通り、仮設の橋を渡り、入場料を現金で払うと、すんなりと会場に入場できた。多くのコートで試合があり、あちらこちらでちょっとずつテニスを観ながら、最終的に第3コートで試合を観ることにした。第3コートは新しくできたコートで、一部は前売りだが、多くの座席は入場券だけ必要。

ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月22日|第3コート:女子シングルス2回戦 Andrea Petković 対 Stéphanie Dubois
第3コートで行われた試合。

試合開始は午後7時を過ぎた頃。女子シングルスで、第11シードの Andrea Petković 選手と Stéphanie Dubois 選手の対決。名試合とは呼べないかもしれないが、第3セットにもつれ込んだ接戦で、充分に楽しめる試合だった。終了時間は午後9時を過ぎて、さすがに暗くなりつつあって、肌寒かった。

 

6月24日 | 午前5時前から並び第2コート

ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月24日|テントを張って並ぶ人たち ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月24日|当日券を求め長い行列ができる
左:テントを張ってセンター・コートの当日券を確保しようとするファンたち
右:朝午前5時を過ぎると大勢の人が並ぶ

センター・コートの当日券を買うには前夜から並ぶ必要がある。列のできる公園にはテントを張って待つ人々の姿がある。一度だけ前夜から並んだことがあるが、さすがに疲れる。待ち、仮眠し、券を買い、入場し、試合開始までまた待ち、そのあと数時間テニスを観るので、そのコートでの最終試合が終わる頃にはヘトヘトになる。もっともこれはあまり体力に自信がないためかもしれないが。

公園で寝るよりは、家で数時間眠って、朝早く、とにかく地下鉄の始発前までに並ぶ作戦を取った。午前4時半過ぎに起きて、水やちょっとしたおやつなどを持って、テニス会場へ。明るくなりつつ頃で、もうテント組の他にも結構多くの人々が並んでいた。列の最後尾で整理券を貰った。番号は1455。

ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月24日|整理券と第2コートの当日券を買う人に渡されるリストバンド
上:整理券 下:リストバンド

おそらく第1コートには10分ほど遅過ぎたのだろう。それでも第2コートの券があった。49ポンドと安くはないが、一日中テニスを観戦することができれば、そう高いわけでもない。センター・第1・第2コートの当日券を買う権利を得た人々にはリストバンドが配られる。そしてセンター・第1・第2と3列になって検査場に向かう。そして券を買って、入場したら9時半を過ぎていた。試合開始まで2時間半。

ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月24日|女子シングルス第1シードのウォズニアッキ(ヴォズニアッキ・ヴォズニツアツキ)Wozniacki 選手
第1シードで世界ランキング1位の Caroline Wozniacki 選手

第1試合は女子シングルスで、現在世界ランキング1位で第1シードの Caroline Wozniacki 選手対 Virginie Razzano 選手。女子テニスには現在突出した数人の選手がいるというよりも、実力が伯仲している結構選手が多くいるような感じがする。際立って強い選手がいないのか、それとも全体のレベルが上がったのか、どちらだろうか。結果は Wozniacki 選手が順当に勝った。力強いし、サーブも手堅く、重要なポイントを勝ち取る勝負強さがあったが、もっと手強い相手であったら、どうだっただろうか。

第2試合は前日終了しなかった David Ferrer 選手と Ryan Harrison 選手の男子シングルス2回戦。第7シードの Ferrer 選手が苦戦していて、2セットを落として第4セットの途中から再開。この日の試合を観た限り Ferrer 選手が実力を発揮して第4セットと最終セットを短時間の内に制して勝利。Ferrer 選手はどちらかというと技巧派の選手のような印象が強かった。

第3試合は女子シングルスで第2シードの Vera Igorevna Zvonareva (Вера Игоревна Звонарёва) 選手と Tsvetana Kirilova Pironkova (Цветана Кирилова Пиронкова) 選手の対戦。Zvonareva 選手は力強いが、サーブの精度やラリーでやや精彩に欠けていた。足の調子が万全ではないようで、試合中数回滑ったのも響いただろう。第1セット後、コートで治療を受けた。全体的に Pironkova 選手の方が強かった。特にリターンが良かったし、とにかく相手に攻撃の余地を与えないテニスだった。

ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月24日|女子シングルス|ズバナレワ(ズヴァナリョーヴァ) Zvonareva / Звонарёва 選手 & ピロンコヴァ Pironkova / Пиронкова 選手
左:タオルを被っている Zvonareva / Звонарёва 選手 右:Pironkova / Пиронкова 選手

第4試合は穴馬的存在とも囁かれる Juan Martín del Potro 選手と Gilles Simon 選手という顔合わせ。背の高さを利用して速いサーブを繰り出す del Potro 選手。感情を表に出して、ちょっと剽軽な面もあって、ついつい応援したくなるタイプ。ちょっと前までは線審の判断だけだったが、最近は審判補助システムが使用されている。選手は線審や主審の判断に言わば物言いをつけることができる。第1セットを Simon 選手が先取したが、del Potro 選手が異議を申し立て、誤審と判明。この場合、ポイントのやり直しとなった。これが転換点となったのか、タイブレークとなり del Potro 選手が結局第1セットを奪った。

4時を過ぎて、だんだんと天気が悪くなり始めた。天気予報では夜に降雨の可能性があったが、何とか7時か8時くらいまでは大丈夫かと期待していたのだが、5時を過ぎて空が暗くなり、雨が降り出し、この試合の第2セット途中で中断。ようやく面白くなってきたのにとちょっと天気を恨んだ。このまま雨が降り続け、結局7時時点で屋根のあるセンター・コートを除き、全試合順延となった。

ウィンブルドン・テニス選手権2011年6月24日|雨が降り出すと、コートを覆うカバーをかける
雨が降り出すと、芝が濡れないようにカバーをかける。コートの片方から数人で一斉に引く。手際よさに拍手が起こることも。
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